【看護師の転職面接での想定質問、逆質問事例】

転職ノウハウ

転職活動において、避けて通れないのが「面接」。看護師の面接では、志望動機や人間性、実務スキルに加え、転職理由や職場への適応力などが重点的に見られます。本記事では、看護師の転職面接でよく聞かれる質問とその意図、そして好印象を与える逆質問の事例を紹介します。


面接でよく聞かれる質問と回答のポイント

1. 志望動機について

例:なぜ当院を志望したのですか?
ポイント:

  • 病院の特徴や方針を踏まえた具体的な理由を述べる。
  • 給与・休暇よりも「スキルアップ」「理念への共感」などを前面に。

下記に転職の志向パターン別で複数の回答事例を上げていきます。ご自分の転職志向と照らし合わせて実際の回答の参考にして回答を検討して下さい。

① スキルアップ・専門性志向パターン

  1. 「急性期医療に力を入れている点に魅力を感じました。これまで培ってきた基礎的な看護技術をさらに深め、より専門的な知識を身につけたいと考えています。」
  2. 「貴院の緩和ケアチームの取り組みに感銘を受けました。終末期の患者さんとご家族に寄り添った看護を学びたいと思い、志望いたしました。」
  3. 「これまで外科病棟に勤務しておりましたが、回復期リハビリテーションにも興味を持ち、患者さんの生活再建を支援する看護を経験したいと考えております。」
  4. 「精神科看護に本格的に取り組みたいと考えており、貴院の多職種連携や認知症ケアの体制に魅力を感じました。」
  5. 「認定看護師の資格取得を目指しており、指導体制の整った貴院で、専門性を高めたいと考えております。」

② ライフスタイルの変化・地元志向パターン

  1. 「結婚を機に地元に戻ることになり、地域に根差した医療を提供している貴院で働きたいと考えました。」
  2. 「育児との両立を考え、日勤中心で働ける貴院の勤務体制が、自身のライフスタイルに合っていると感じ志望しました。」
  3. 「両親の介護のため地元に戻ってきました。地域包括ケアに注力されている貴院で、家庭と両立しながら看護師として貢献したいと考えています。」
  4. 「以前よりこの地域で働きたいと考えており、地元住民からの信頼も厚い貴院で、地域医療に貢献したいと思いました。」
  5. 「貴院の『育児支援制度』が整っている点に魅力を感じ、長く働き続けられる職場でキャリアを築きたいと考えました。」

③ 働く環境・理念共感パターン

  1. 「職員の声を大切にされている貴院の風通しの良い雰囲気に魅力を感じました。チームワークを重視した看護が実践できる環境で働きたいと考えました。」
  1. 「患者さんの“生活”に寄り添う看護を大切にされている貴院の理念に共感し、ぜひその一員として貢献したいと考えています。」
  1. 「在宅支援にも注力されており、退院後の生活まで視野に入れた看護に携わりたいという自分の思いと一致していました。」
  1. 「貴院の職員インタビューを拝見し、スタッフ間のコミュニケーションの良さが印象的でした。温かい職場で看護の力を発揮したいと思いました。」
  1. 「看護部長のインタビューで、『人を育てる職場』という言葉に惹かれました。自分も後輩指導に携わりながら、共に成長したいと考えました。」

④ 転職理由とのバランスを取るパターン

  1. 「これまでの職場では急性期中心だったため、患者さんとの関わりが短期間で終わってしまうことが多く、じっくり関わる看護をしたいと考え、貴院を志望しました。」
  1. 「前職では夜勤が多く、生活のリズムが整いませんでした。貴院の柔軟なシフト体制であれば、より安定した勤務が可能だと考え、志望いたしました。」
  1. 「人間関係に悩むことがありましたが、貴院のチームナーシング体制やサポート体制に安心感を持ち、ここで新たなスタートを切りたいと考えました。」
  1. 「今後は病棟ではなく外来に挑戦したいと考え、外来業務に力を入れている貴院で経験を積みたいと思いました。」
  1. 「これまでの経験を活かしつつ、教育体制が整った貴院で再スタートしたいと考えました。ブランクがありますが、丁寧な指導体制に魅力を感じました。」

施設別の志望動機(クリニック・訪問看護・老人ホーム)

クリニック(外来)勤務希望
  1. 「これまで病棟勤務を経験してきましたが、より患者さんと密に関われる外来での看護に魅力を感じ、貴院を志望いたしました。」
  2. 「小児科クリニックでの勤務を希望しており、子ども好きな性格を活かし、保護者の不安にも丁寧に寄り添う看護を提供したいと考えています。」
  3. 「家庭との両立を考え、夜勤のないクリニック勤務を志望しています。地域に密着した医療を支える一員として、貢献していきたいです。」
  4. 「以前より貴クリニックの丁寧な診察対応に信頼を寄せており、自身もその一員として、地域住民の健康を支えたいと考え志望いたしました。」
  5. 「外来看護の分野でスキルを深めたいと考えており、内視鏡や処置なども経験できる貴院で成長したいと思いました。」

訪問看護ステーション勤務希望
  1. 「病院勤務の中で退院後の患者さんが気がかりだった経験から、在宅医療に興味を持ちました。訪問看護を通じて、より生活に密着した支援がしたいと考えています。」
  1. 「貴ステーションの『ご自宅で最期まで』を支える理念に強く共感し、訪問看護師として看取りも含めたケアに関わりたいと思い志望しました。」
  1. 「以前から訪問看護に関心があり、貴ステーションの教育体制なら未経験でもしっかりと学べると感じました。地域で信頼される看護師を目指します。」
  1. 「患者さん一人ひとりにじっくり関わる看護をしたいと考えており、その想いを実現できる訪問看護の分野に挑戦したいと思いました。」
  1. 「育児と両立できる勤務スタイルで、貴ステーションの柔軟な働き方に魅力を感じています。在宅で生活する方々の支援に全力を尽くしたいです。」

介護施設(老人ホーム等)勤務希望
  1. 「これまでの急性期看護では見られなかった“生活の看護”を実践したく、利用者様の生活に寄り添う介護施設で働きたいと考えています。」
  1. 「高齢者看護に興味があり、特に認知症ケアを学びたいと考えております。貴施設で実践しながら専門性を深めていきたいです。」
  1. 「貴施設が重視する“生活の質の向上”という理念に感銘を受け、身体的なケアだけでなく心の支えになる看護を提供したいと思い志望しました。」
  1. 「病院勤務では時間に追われることが多く、一人ひとりとゆっくり関わる看護を実践できる施設勤務に魅力を感じました。」
  1. 「以前、祖母の介護を通して高齢者支援に関心を持ちました。ご高齢者の生活の一部を支える存在として、施設看護に携わりたいと考えています。」

夜勤専従の志望動機
  1. 「家庭の事情で日中は育児があるため、夜勤専従として勤務したいと考えました。夜間帯の限られた人員でも落ち着いて対応できる経験があります。」
  2. 「前職でも夜勤専従で勤務しており、夜間特有の急変対応や一人での判断力を求められる状況にやりがいを感じております。」
  3. 「夜勤に対して体力的にも自信があり、集中して効率よく働ける勤務スタイルが自身に合っていると感じています。」
  4. 「昼間は家業の手伝いをしているため、夜勤専従としての働き方を希望しています。前職でも2交替で夜勤に慣れておりました。」
  5. 「夜間でも患者様の安心に繋がる看護が提供できるよう、夜勤専従でも細やかな気配りと責任感を持って取り組みたいと考えています。」

パート勤務の志望動機
  1. 「子育て中のため、短時間の勤務が可能なパート勤務を希望しております。限られた時間でも全力で貢献したいと考えています。」
  2. 「ブランク明けであるため、まずはパート勤務で現場に慣れながら徐々に勤務時間を増やしていきたいと考えています。」
  3. 「高齢の親の介護をしながら、これまでの看護師経験を活かせる働き方として、柔軟なシフトに対応できるパート勤務を希望しています。」
  4. 「勤務日数に制限はありますが、急変対応や看護記録などには慣れており、即戦力としてお役に立てると考えています。」
  5. 「ライフスタイルの変化に合わせて、バランス良く働き続けたいと考え、勤務時間に融通の利くパート勤務を希望しました。」

2. これまでの経験について

例:これまでどんな看護業務を担当してきましたか?
ポイント:

  • 配属先・役割・症例を簡潔にまとめる。
  • リーダー経験や新人教育などがあれば必ず伝える。

下記にどんな経験をしてきたか、パターン別での回答事例を上げていきます。ご自分の過去の経験と照らし合わせて実際の回答の参考にして回答を検討して下さい。

1. 急性期病棟での経験

  1. 「3年間、急性期の外科病棟で勤務し、術前術後管理、感染対策、急変対応など幅広いスキルを身につけました。特に多職種連携において積極的に関わる姿勢を評価していただきました。」
  2. 「脳外科病棟で勤務しており、意識障害の患者様や術後管理において観察力を活かして異変の早期発見に努めました。状態変化に即応できる冷静さを養うことができました。」
  3. 「呼吸器内科の急性期病棟に4年間勤務し、人工呼吸器の管理や呼吸ケアを学びました。高齢者や終末期の方とも関わる中で、患者・家族への丁寧な説明と対応力が身につきました。」
  4. 「整形外科の病棟で急性期~回復期の看護に携わりました。術後のリハビリ看護やADLの回復支援、転倒予防などの環境整備を重視してきました。」
  5. 「急性期病棟での夜勤を多く経験し、夜間の急変対応や新人看護師のフォローを行っていました。判断力と冷静な対応力が求められる環境で大きく成長しました。」

2. 回復期・慢性期での経験

  1. 「脳血管疾患後のリハビリ病棟に勤務し、患者様のADL改善や在宅復帰に向けた支援を行ってきました。理学療法士・作業療法士と連携しながらチーム医療に努めました。」
  2. 「慢性期病棟にて褥瘡ケアや長期入院患者さんのメンタルサポートを行いました。安心できる療養環境を提供する看護の大切さを学びました。」
  3. 「糖尿病や腎不全患者が多い病棟で、疾患管理や生活指導を含めた教育的看護を重視してきました。患者さんとじっくり向き合う姿勢を心がけています。」
  4. 「人工透析室併設の慢性期病棟に勤務し、ルーチン業務と安全管理を徹底することで、ミスのない丁寧な看護を心がけていました。」
  5. 「慢性期の高齢者施設で、認知症や複数疾患を抱える方のケアに取り組んできました。ケアプラン会議にも参加し、生活全体を見据えた看護を実践しました。」

3. 訪問看護・在宅看護の経験

  1. 「訪問看護師として2年間勤務し、在宅療養者のバイタルチェックや服薬管理、褥瘡ケアなどに従事しました。ご家族への対応力も磨くことができました。」
  2. 「ターミナル期の利用者様と関わる中で、“その人らしい最期”を大切にしたケアに注力してきました。訪問時の観察眼と柔軟な対応力が強みです。」
  3. 「退院後のリハビリや日常生活支援における継続的な関わりを通じ、信頼関係の構築やコミュニケーション能力が身につきました。」
  4. 「訪問看護では、限られた時間と資源の中でいかに質の高い看護を提供するかという工夫が求められました。優先順位をつける力が養われました。」
  5. 「ICTを活用した訪問看護記録や遠隔会議にも慣れており、チームとの情報共有を意識した行動ができていたと思います。」

4. クリニック・外来勤務の経験

  1. 「内科系クリニックでの外来看護経験があり、採血、点滴、心電図、胃カメラ介助など幅広く担当していました。限られた時間での対応力を養いました。」
  2. 「小児科外来での勤務経験があり、子どもへの声かけや保護者への説明など、安心感を与える接遇力が求められる場面が多くありました。」
  3. 「内視鏡検査介助の経験が豊富で、苦手意識のある患者様にも安心していただけるような対応を心がけていました。」
  4. 「受付業務や電話対応なども兼任しており、医療事務スタッフとの連携や多職種間の調整力を身につけることができました。」
  5. 「糖尿病外来で勤務し、定期的な患者指導や食事・運動療法のフォローを継続的に行い、生活改善に繋がる支援ができたと感じています。」

5. 介護施設(有料老人ホーム・老健・特養など)での経験

  1. 「介護付き有料老人ホームで、健康管理や服薬管理、急変時の対応などを行っていました。日々の小さな変化を見逃さない観察力を重視しています。」
  2. 「特別養護老人ホームで、夜勤も含めた看護業務を担当。急変時の初期対応や看取りケアも経験しました。」
  3. 「介護老人保健施設での勤務経験があり、リハビリテーションと連携した生活支援に関わっていました。多職種との連携が非常に重要でした。」
  4. 「看取り件数も多く、ご家族としっかり向き合いながら最期の時間を穏やかに過ごしていただくためのケアに努めていました。」
  5. 「認知症高齢者との関わりが多く、行動心理症状への対応や、環境設定などを工夫してきました。」

3. 転職理由について

例:なぜ前職を辞めたのですか?
ポイント:

  • ネガティブな理由も「前向きな動機」に言い換える。
  • 人間関係トラブル等は避け、スキルアップや適性を理由に。

下記に理由のパターン別での回答事例を上げます。ご自分の転職理由と照らし合わせて実際の回答の参考にして回答を検討して下さい。


1. キャリアアップ・スキル習得を目的とした理由

  1. 「今後は在宅医療にも対応できる看護師を目指しており、訪問看護に力を入れている貴院でスキルを身につけたいと考えています。」
  2. 「前職では急性期看護が中心でしたが、患者さんと長期的に関われる環境に魅力を感じ、慢性期や在宅分野への転職を希望しました。」
  3. 「認定看護師の資格取得を目指しており、その分野に力を入れている職場で経験を積みたいと考えました。」
  4. 「外来のみの経験しかないため、今後は病棟勤務も経験して幅広い看護力を養いたいと考え、転職を決意しました。」
  5. 「緩和ケアに関心があり、専門性の高い現場で学び直し、看護師としてステップアップしたいと考えています。」

2. ライフスタイル・働き方の変化に伴う理由

  1. 「家族の介護が始まったため、通勤時間を短縮し、より生活に合った働き方ができる職場を探しています。」
  2. 「結婚を機に生活拠点が変わり、今後は地元で安定して働ける職場を探すため、転職を決意しました。」
  3. 「子育てとの両立を考え、夜勤や残業が少ない環境で働きたいと考えています。」
  4. 「ワークライフバランスを見直し、自分自身の健康も大切にしながら働ける職場を探したいと思い転職を考えました。」
  5. 「フルタイムからパート勤務への切り替えを検討しており、柔軟な働き方が可能な職場を希望しています。」

3. 待遇・労働条件に関する理由(年収・休暇など)

  1. 「業務量と給与のバランスに疑問を感じるようになり、自分の頑張りを正当に評価してもらえる職場で働きたいと考えました。」
  2. 「前職では夜勤や休日出勤が続いており、体力的にも限界を感じていたため、より無理のない勤務体系の職場を希望しています。」
  3. 「希望していた有給休暇の取得が難しく、家族との時間も取れなかったため、休暇制度が整った環境を探しています。」
  4. 「賞与が支給されない職場で、将来設計が立てづらいと感じたため、安定した収入が見込める職場への転職を考えました。」
  5. 「スキルアップに見合う待遇ではなかったため、自身の経験を活かしながら適正な評価が得られる職場を探しています。」

4. 職場の方針や看護観の違いによる理由

  1. 「業務効率が重視されすぎており、患者様一人ひとりに丁寧に向き合う時間が確保できない状況が続き、価値観の違いを感じました。」
  2. 「マニュアル重視の体制で個々の判断や工夫が尊重されにくくやりがいを感じづらくなってしまったため転職を考えました。」
  3. 「看護師の声が反映されにくい職場で、やりがいを感じづらくなってしまったことが理由です。スタッフの意見を大切にしてくれる職場を希望しています。」
  4. 「患者様へのケアよりも業務量重視の姿勢が強く、自分の看護観と乖離を感じたため、新しい環境を探すことにしました。」
  5. 「看護部の方針と自分の目指す看護の方向性にギャップを感じ、納得のいくケアができる職場で働きたいと感じました。」

4. 長く働けるか・適応できるか

例:当院では夜勤や休日出勤もありますが対応できますか?
ポイント:

  • 勤務形態の希望がある場合は正直に、かつ柔軟に伝える。
  • 家庭状況なども簡潔に説明。

下記に転職理由や状況パターン別の解答例をあげます。ご自分の過去に該当している経験と照らし合わせて実際の回答の参考にして回答を検討して下さい。

1. 勤務年数が短く、転職回数が多い場合のアピール例

  1. 「これまでの職場では家庭の事情などで短期間での退職が続きましたが、現在は環境が落ち着いており、腰を据えて働ける状況です。」
  2. 「過去の職場では自分の希望とミスマッチな部分が多く、長く働くことが難しい環境でした。今後は十分に調査し、自分に合った職場で長期的に勤務したいと考えています。」
  3. 「さまざまな現場を経験したからこそ、自分の適性が見えてきました。御院はその方向性に合致しており、長く貢献できると確信しています。」
  4. 「転職は多かったですが、その度に多くの学びがありました。今後はそれを活かし、一つの職場で落ち着いて看護を続けていきたいです。」
  5. 「これまで短期離職が続いた反省から、今回は環境や理念を重視して職場選びをしています。長く働き続けたいという強い気持ちがあります。」

2. 子育て・家庭との両立を理由にしている場合

  1. 「現在は子どもが小学校に上がり、生活が安定してきたため、長期的に働ける環境を求めています。」
  2. 「家庭との両立が可能な職場を探しており、御院の勤務体系であれば長く安定して勤務できると考えています。」
  3. 「育児と仕事の両立を意識して転職を検討していますが、御院の柔軟なシフト制度があれば継続的に働ける見込みがあります。」
  4. 「家庭も落ち着いてきたため、今後はフルタイムで継続的に働き、職場にしっかり貢献していきたいと思っています。」
  5. 「パート勤務から始めて、将来的には常勤勤務に切り替えることも視野に入れています。長く貢献していきたいと思っています。」

3. 新しい職場・業種へのチャレンジの場合

  1. 「異業種からの転職ですが、御院の業務内容に強い関心を持っており、長く働いて知識やスキルを身につけたいと思っています。」
  2. 「訪問看護は未経験ですが、今後の看護キャリアを考えると継続して取り組む価値があると考えており、長期的な勤務を前提としています。」
  3. 「環境が変わっても、自分から積極的にコミュニケーションを取ることで、早期に馴染んで長く働けるよう努力しています。」
  4. 「最初は学ぶことも多いと思いますが、長い目で見て看護師として成長できる職場だと感じており、しっかりと腰を据えて取り組みたいです。」
  5. 「新しい分野への挑戦ですが、長く働いて自分の強みにしたいという強い意欲を持っています。」

4. 転職が久しぶりな場合(10年近く同じ職場)

  1. 「これまで10年間同じ職場で勤めてきましたが、変化にもしっかり適応してきた経験があります。御院でも柔軟に対応しながら長く貢献できると思います。」
  2. 「長く働くことが自分のスタイルです。今後も一つの職場に腰を据えて働き続けたいと思っています。」
  3. 「前職では多くの業務に携わってきました。そのため新しい環境でも迅速に対応できると自負しています。長期的に貢献する意欲があります。」
  4. 「前職では信頼関係を築くことでチームとしての成果も上げてきました。御院でも同じように長く働き、関係を築きたいと考えています。」
  5. 「変化の多い医療現場でも、常に学ぶ姿勢を忘れずに対応してきました。新しい環境でも長期的な活躍を目指します。」

5. 適応力に自信があるタイプ

  1. 「初めての職場ではどこでも緊張はします。これまでも人間関係に恵まれ、すぐに馴染めることが多かったです。」
  2. 「環境が変わることに対して前向きに捉えています。すぐに状況を把握して、自分から動いて適応するようにしています。」
  3. 「これまでも複数の科や病棟で経験してきたため、どんな環境にも柔軟に対応できます。」
  4. 「どの職場でも『すぐに馴染んでくれた』と言っていただくことが多いです。ですので人との関係づくりには自信があります。」
  5. 「早く現場に慣れるように、自主的に学んだり周囲に質問することを意識しています。長く働けるような信頼関係も築いていきたいです。」

6. ブランク復帰の場合のアピール例

  1. 「育児に専念していた期間はありましたが、常に看護への関心は持ち続けていました。今後は環境も整ったので、長期的に現場に戻りたいと考えています。」
  2. 「ブランク期間中も医療ニュースを追ったり、勉強を継続していました。復帰後は努力を重ねて、長く貢献していくつもりです。」
  3. 「復職にあたり、再研修プログラムのある職場を探しておりました。御院のサポート体制であれば、安心して長く働けると感じています。」
  4. 「看護師として再び働ける喜びを大切にしながら、一歩ずつ業務に慣れていきたいです。長期的な勤務を希望しています。」
  5. 「家族の理解もすでに得られております。今後はキャリアを再構築するつもりで長く働ける職場を求めて転職を考えました。」

5. ストレス耐性・人間関係について

例:職場の人間関係で困ったことはありますか?
ポイント:

  • 問題回避ではなく「どう対応したか」を伝える。

以下に過去の経験パターン別の解答例をあげます。ご自分の過去に該当している経験と照らし合わせて実際の回答の参考にして回答を検討して下さい。

1. 人間関係に悩んだ経験がある場合(ポジティブに乗り越えた)

  1. 「以前、先輩との価値観の違いから悩んだことがありました。ですが、自分からコミュニケーションを増やし、少しずつ信頼関係を築いて解決できました。」
  2. 「新人の頃、上司との連携がうまくいかず戸惑うこともありました。しかし報連相を徹底することで関係が改善され、今では良い経験だったと思います。」
  3. 「年齢の離れたスタッフとの関わり方に悩んだ時期がありました。相手の意見に耳を傾け、自分の考えを伝えることを意識した結果、良好な関係が築けました。」
  4. 「以前、チーム内で情報共有が不十分なことがあり、人間関係がぎくしゃくしたことがありました。その後、カンファレンスで積極的に発言し、風通しが良くなりました。」
  5. 「職場内での派閥的な雰囲気に悩んだことがありました。ですが中立的な立場を取りつつ周囲との信頼関係を築くよう努めた結果、うまく立ち回れるようになりました。」

2. トラブル経験はない場合

  1. 「幸いにも、大きな人間関係のトラブルを経験したことはありません。これまで周囲と協調しながら業務を進めてきました。」
  2. 「人間関係で困った経験は特にありません。どの職場でも、相手の立場に立って話すことを意識してきました。」
  3. 「日頃から報連相を意識しているため、トラブルには発展することはありませんでした。良好な人間関係を築けてきたと思います。」
  4. 「人付き合いには自信があります。先輩後輩問わず良い関係を保つことができていたと感じています。」
  5. 「チームでの協調性を特に大切にしてきました。職場内での対話を重視して関係作りに励んでまいりました。そのためこれまで人間関係の問題で悩んだことはほとんどありません。」

3. 人間関係が退職理由の一部である場合(前向きに言い換え)

  1. 「前職では人間関係の構築が難しいと感じる場面がありましたが、自分にできる努力はしました。今回はより風通しの良い職場を求めて転職を決意しました。」
  2. 「以前の職場では相談しづらい雰囲気がありました。今回はチームで協力し合える環境を希望しています。」
  3. 「対話の少ない職場で孤独感を感じることがありました。今後はチームで支え合える環境で働きたいと考えています。」
  4. 「人間関係にストレスを感じることもありましたが、その経験を通して“相手にどう伝えるか”を学ぶことができました。」
  5. 「業務以外の面での距離感に悩むこともありました。今後は、仕事に集中できる環境で力を発揮したいと考えています。」

4. 新人・中堅時代のギャップに悩んだケース

  1. 「新人時代は緊張から周囲とうまく関われない時期がありましたが、徐々に仕事に慣れ、自然とコミュニケーションが取れるようになりました。」
  2. 「中堅になって後輩との接し方に迷いが出た時期がありましたが、自分の経験を押し付けすぎないよう意識して関係を築きました。」
  3. 「新人教育を任された際にうまく伝えられず悩みましたが、相手の立場に立って指導するよう心がけることで改善されました。」
  4. 「先輩と後輩の板挟みで葛藤した経験があります。冷静に双方の意見を聞いて調整役に徹したことで、うまく乗り越えられました。」
  5. 「異動先で年齢の近い同僚と意見がぶつかることがありましたが、お互いに歩み寄ることで信頼関係を築くことができました。」

面接で好印象を与える「逆質問」事例

1. 教育体制について

「入職後の研修やサポート体制について教えていただけますか?」
→学ぶ姿勢をアピールできます。

具体的な逆質問の仕方の例は下記の通りです。

「新人教育はどのようなプログラムで進められていますか?」

「継続教育や研修の頻度や内容について教えていただけますか?」

「先輩看護師からの指導やフォロー体制はどのようになっていますか?」

「教育担当者やプリセプターはどのように選ばれていますか?」

「認定看護師や専門看護師の育成支援制度はありますか?」

「外部の研修やセミナー参加に対する支援はありますか?」

「教育体制で特に力を入れている分野はありますか?」

「OJTの進め方や評価方法について教えてください。」

「教育体制に関してスタッフからのフィードバックを受ける仕組みはありますか?」

「ブランク明けの看護師に対して特別な教育プログラムはありますか?」

2. 配属部署のチーム構成

「配属予定の部署にはどのような職種・年齢層の方が働かれていますか?」
→職場への適応意欲を伝えられます。

具体的な逆質問の仕方の例は下記の通りです。

「配属予定の部署のスタッフ構成について教えてください。」

「チームの規模や看護師以外の職種との連携状況はどのようになっていますか?」

「新人が配属される際のチーム体制やサポート体制はどうなっていますか?」

「夜勤帯の人員配置や交代体制について教えていただけますか?」

「配属部署の平均勤続年数や年齢層はどのような感じですか?」

「チーム内での役割分担やリーダーシップの取り方について教えてください。」

「多職種との連携はどのように行われていますか?」

「部署内での情報共有の方法や頻度はどのようになっていますか?」

「急な欠勤時のフォロー体制について教えてください。」

「部署内のコミュニケーションを良くするために工夫していることはありますか?」

3. 業務の優先順位

「業務の中で特に重要視されていることは何ですか?」
→価値観のマッチングを確認する意図が伝わります。

具体的な逆質問の仕方の例は下記の通りです。

「忙しい時期や状況で、業務の優先順位はどのように決められていますか?」

「緊急対応と日常業務のバランスを取るための工夫はありますか?」

「新人看護師に対して優先して習得してほしい業務は何ですか?」

「チームで業務を分担する際の優先順位の共有方法はどうなっていますか?」

「業務の優先順位が変わることがあった場合の対応方法を教えてください。」

「時間管理やタスク管理に関して、職場での指導や支援はありますか?」

「日々の業務で特に注意している優先事項は何ですか?」

「緊急性の高い業務が重なった場合、どのように判断されていますか?」

「優先順位の決定にスタッフ間の意見交換はどの程度行われていますか?」

「業務の優先順位について上司からの具体的な指示はどのようにありますか?」

4. 今後のキャリアパス

「長期的にはどのような役割を担うことが期待されますか?」
→定着意欲とキャリア志向をアピールできます。

具体的な逆質問の仕方の例は下記の通りです。

「この施設で目指せる看護師のキャリアパスにはどのようなものがありますか?」

「リーダーや管理職への昇進はどのような基準で判断されますか?」

「専門看護師や認定看護師の資格取得支援はありますか?」

「キャリアアップに向けた研修や勉強会の参加機会は豊富ですか?」

「他部署や関連施設への異動希望はどの程度相談可能でしょうか?」

「将来的に教育担当やプリセプターなど役割を任される機会はありますか?」

「中長期的なキャリアプランについて相談できる体制はありますか?」

「転職者がキャリア形成で苦労しないための支援はどのようにされていますか?」

「実績や評価はどのようにキャリアアップに反映されますか?」

「将来的に管理職候補として期待される看護師に求められるスキルは何ですか?」


面接前に準備しておくべきこと

  • 履歴書・職務経歴書の内容を把握しておく
  • 志望先の病院・施設の理念や特徴をリサーチする
  • 模擬面接で練習する(転職サイトのキャリアアドバイザーに依頼可)

転職エージェントにサポートしてもらう

 自分だけでの準備だとしっかり面接対策ができているか、心配になることもあるかと思います。転職エージェントにサポートしてもらい自身の準備や対策についてアドバイスをもらいましょう。プロの視点で良いアドバイスを貰えて不足している部分やよりよくするための気づきを得ることができます。希望の条件、働き方を叶えるために面接合格のための確率を少しでもアップできるようにして面接に臨みましょう。

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第1位:看護roo!(看護ルー)

面接対策の特徴

  • 応募先に合わせた個別対策が充実
  • 過去の面接傾向データをもとにした質問例の提供
  • 回答のブラッシュアップや模擬面接対応あり

ポイント
看護roo!では、担当コンサルタントが応募先ごとの傾向を把握しており、施設に合わせた模擬面接や逆質問のアドバイスが非常に具体的。面接が苦手な方でも安心です。

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第2位:マイナビ看護師

面接対策の特徴

  • 面接官が重視する評価ポイントを事前に共有
  • 過去の質問事例や回答傾向をもとに準備可能
  • スーツの着こなし、話し方などのマナー指導もあり

ポイント
総合人材大手のノウハウが活かされており、面接マナーから志望動機まで細かくアドバイス。未経験分野への挑戦時の支援も手厚いです。

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第3位:ナースではたらこ

面接対策の特徴

  • 専任キャリアアドバイザーによる面接準備
  • LINEや電話で柔軟に対応
  • 自己PR・転職理由の添削にも対応

ポイント
事前に詳細な施設情報を教えてもらえるため、相手のニーズを想定した準備が可能。スケジュール調整から同行支援まで親身な対応が魅力です。

ナースではたらこについてもっと詳しく!

公式サイト:ナースではたらこ


第4位:レバウェル看護

面接対策の特徴

  • 豊富な事例に基づくQ&A対策
  • 面接前のアドバイスだけでなく、面接後のフィードバックもあり
  • ブランクや異業種からの転職にも柔軟な対応

ポイント
丁寧なヒアリングから始まり、面接練習・逆質問設計まで徹底的にサポート。施設との強固な信頼関係があるため、選考通過率も高めです。

レバウェル看護についてもっと詳しく!

公式サイト:レバウェル看護


第5位:ナース専科 転職

面接対策の特徴

  • 地域密着型のアドバイザーが施設情報を熟知
  • 面接同行サービスあり
  • 逆質問や志望動機の添削も対応

ポイント
特に地方エリアでのサポートが充実しており、情報の少ない医療機関への転職にも強い味方。希望条件と施設側の意図をマッチングさせた対策が魅力です。

ナース専科 転職についてもっと詳しく!

公式サイト:ナース専科 転職


まとめ

転職面接は「自己PRの場」であると同時に、「マッチングの場」でもあります。質問の意図を理解し事前に準備をしておくことで自信を持って面接に臨むことができます。逆質問を通じて、応募先への関心や意欲もアピールしましょう。

理想の職場と出会うための第一歩としてこの記事を参考にしっかりと面接対策を行ってください。

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